研究課題/領域番号 |
17H07014
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
工藤 道弘 京都府立医科大学, 京都市上京区, 専攻医 (20804264)
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研究協力者 |
塩崎 敦 京都府立医科大学, 付属病院 外科学教室 消化器外科学部門, 学内講師 (40568086)
小菅 敏幸 京都府立医科大学, 付属病院 外科学教室 消化器外科学部門, 助教 (00457946)
松本 順久 京都府立医科大学, 付属病院 外科学教室 消化器外科学部門, 大学院生
丸中 良典 京都府立医科大学, 名誉教授
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 食道癌 / 癌幹細胞 / 分子標的療法 / イオン輸送体 / アポトーシス / 分子標的治療 / 癌 / 生理学 / 薬学 |
研究成果の概要 |
食道癌細胞株より癌幹細胞を分離し遺伝子解析にかけた結果,細胞内Ca2+濃度[Ca2+]i関連分子が変動していた.[Ca2+]i はapoptosisに関与することから,癌幹細胞ではこれらイオン輸送体を介し[Ca2+]i が調整がされることでapoptosis耐性を獲得しているという仮説を新たなに構築した.高発現分子の内ATP2A1にはthapsigargin(TGN)という阻害剤が存在し,癌幹細胞特異的治療が可能か検証した.TGNを癌幹細胞に用いると通常癌細胞と比較して増殖抑制効果を示した.癌幹細胞のATP2A1を標的とした治療は癌幹細胞特異的治療となる可能性があり,さらなる検証が必要である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食道癌における抗腫瘍治療は未だ効果は限定的であり、治療に対する耐性化や遠隔期の再発などが問題として挙げられている。これらには癌幹細胞が関連するとされ、治療標的として注目されている。今回の我々の研究では、癌幹細胞のイオン環境という独創的なアプローチで癌幹細胞の治療耐性獲得機序の解明を試み、Ca2+イオン動態、高発現Ca2+イオン輸送体が関連している可能性を見出した。これを新たなに標的とする治療が開発できれば、これまでにない全く新しい機序の標的治療が可能であり、一般化学療法と組み合わせることで相乗的な効果が得られる可能性がある。
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