研究課題/領域番号 |
17H07265
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
島田 明子 大阪歯科大学, 歯学部附属病院, 講師 (00452871)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 圧痛閾値 / エントロピー / 義歯性疼痛 / 有床義歯 |
研究成果の概要 |
無歯顎患者(EP群)と健常被験者(CTR群)各12名を被験者とし, Von Freyフィラメントで口腔粘膜の圧痛検出閾値(Tactile Detection Threshold; TDT)および圧痛閾値(Pain Threshold; PT)をMethod of Limits法にて測定した。分析項目はTDT, PT、PTとTDTの差(PT-TDT)の3つとし、エントロピー分析を行い2群間で比較した。EP群のPT-TDT値のエントロピーはCTR群よりも有意に低く, 無歯顎患者の口腔粘膜の痛みに対する敏感さが示唆された。義歯装着患者が訴える疼痛の原因は痛みの感度の鋭敏化による可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、患者の顎堤の圧痛閾値に着目して、個人差の多い痛みに対する感受性に基づき、治療予見を行うことを狙いとしている。本研究の結果に基づき、歯科医師が義歯作製前にその患者の顎堤圧痛閾値(圧痛過敏性)を知ることで、義歯床材料の選択、人工歯配列など義歯設計を患者の圧痛過敏性に基づいて立てること、そして、治療期間の予測ができるようになり、従来のエビデンスに基づいた治療にさらに新たなそして確かなエビデンスを与えるだけでなく、医療費の削減にもつながることになる。また、高齢義歯装着患者にとっても、義歯調整のための来院に費やす身体的・経済的負担の軽減にもつながる。
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