研究課題/領域番号 |
17H07344
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
遺伝育種科学
|
研究機関 | 公益財団法人岩手生物工学研究センター |
研究代表者 |
石川 和也 公益財団法人岩手生物工学研究センター, ゲノム育種研究部, 研究員 (40804703)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | イネ / 耐病性 / イネもみ枯細菌病 / 育種学 / 遺伝学 / 植物病理学 |
研究成果の概要 |
イネもみ枯細菌病菌は、苗を腐敗させる苗腐敗症を引き起こすため苗の安定した供給を妨げている。そのため、イネもみ枯細菌病菌に抵抗性を有する品種の作成は急務である。私たちは最初に抵抗性を有する品種「KALUHEENATI」を同定した。さらに、罹病生品種であるひとめぼれとの交配集団を用いて接種実験を行い、QTL解析を行った。その結果、染色体3番にKALUHEENATI型のQTLを得た。また、RNA-seq解析を行ったところKALUIHEENATIはひとめぼれと異なり感染後にエチレンシグナリングを誘導することで、抵抗性を誘導することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東北などの寒い地方ではイネもみ枯細菌病菌は苗腐敗症を引き起こすため、苗の安定した供給を妨げる。そのため寒い地方では深刻な問題となっている。私たちはその問題を解決するために、まず、イネもみ枯細菌病菌に対して抵抗性を有する品種「KALUHEENATI」を同定した。さらに、QTL解析を行いその抵抗性に関与する領域を同定した。これは、世界で初めてのことであり、学術的意義は高い。また、東北の主力品種であるひとめぼれにその抵抗性に関与する領域のみを入れた品種の作出を行っている。作出できれば、寒い地方における苗の安定した供給に貢献できる。
|