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経胎盤移植系を用いた造血免疫系ヒト化マウスモデルの作製

研究課題

研究課題/領域番号 17J01243
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 実験動物学
研究機関筑波大学

研究代表者

全 孝静  筑波大学, 医学医療系, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2018年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード造血幹細胞移植 / 経胎盤移植法 / 血液キメラマウス / Runx1
研究実績の概要

本研究では、造血免疫系ヒト化マウスが抱える問題点(①免疫不全マウスの使用、②骨髄破壊的前処置によるレシピエントへのダメージ)を改善するため、既存の造血幹細胞移植法を改良することにより、新たな造血幹細胞移植モデルの作製を目的とした。
移植のレシピエントとして造血幹細胞を欠損する遺伝子改変マウスの胎仔を用いた。免疫抑制や移植によるリスクを避けるため、妊娠マウスの胎盤に造血幹細胞を移植する「経胎盤移植法」を用いた。この方法により、発生中期胚への造血幹細胞移植が可能になり、移植前処置に伴う危険性を減らしレシピエントへのダメージを最小限にするシステムを確立することができた。
この方法を用いて、造血幹細胞を欠損するマウス胎仔に、マウス(同系)造血幹細胞の移植を行った。移植後、出生直前の胎生18.5日胎仔を帝王切開により摘出し、解析を行った。その結果、移植を行わなかった胎仔は貧血を呈し、CD45陽性血液がほとんど存在しなかったのに対し、移植を行った胎仔はドナー由来血液細胞が95%以上を示し、またコロニー形成アッセイ解析では、ドナー由来細胞がコロニー形成能を有することを確認した。さらに、レシピエントの体内において、ドナー由来の造血幹細胞がB細胞やT細胞、マクロファージへ分化していることが明らかになった。
ラット胎仔肝臓細胞を用いた異種移植の結果では、ラット由来CD45陽性細胞がレシピエント体内に生着している個体を得ることができた。また、ラット由来赤血球の生着率が高かったことから、ドナー由来の赤芽球系細胞は、造血幹細胞を欠損した遺伝子改変マウスの胎仔に生着しやすいことが考えられ、免疫不全マウスにおける赤血球出現率の低迷を克服する可能性が示唆された。ヒト臍帯血造血幹細胞の移植実験では、胎生18.5日レシピエント胎仔および4週齢マウスの末梢血においてCD45陽性ヒト血液細胞を検出することができた。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] 経胎盤造血幹細胞移植系を用いた血液キメラマウスの作製2018

    • 著者名/発表者名
      全孝静
    • 学会等名
      日本実験動物学会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] Generation of Reconstituted Hemato-Lymphoid Murine Embryo by Intra-Placental Injection to Embryo Lacking HSC2018

    • 著者名/発表者名
      Hyojung Jeon
    • 学会等名
      International Society for Experimental Hematology
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 経胎盤造血幹細胞移植系を用いた血液キメラマウスの作製2018

    • 著者名/発表者名
      全孝静
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 経胎盤造血幹細胞移植系を用いた血液キメラマウスの作製2018

    • 著者名/発表者名
      全孝静、浅野圭吾、濱田理人、横溝智雅、高橋智
    • 学会等名
      実験動物学会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [産業財産権] 非ヒト動物及びその製造方法2017

    • 発明者名
      高橋智、濱田理人、全孝静
    • 権利者名
      国立大学法人筑波大学
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      2017-222215
    • 出願年月日
      2017
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-05-25   更新日: 2024-03-26  

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