研究課題/領域番号 |
17K00064
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統計科学
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研究機関 | 広島経済大学 |
研究代表者 |
田中 章司郎 広島経済大学, メディアビジネス学部, 教授 (00197427)
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研究分担者 |
西井 龍映 長崎大学, 情報データ科学部, 教授 (40127684)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 時空間回帰モデル / 変数選択 / 空間Durbin誤差モデル / 時空間統計モデル / 空間パネルデータ分析 / 空間ダービン誤差モデル / 隣接行列 / 疑似最尤法 / 統合データセット / Spatial Error Durbinモデル / 空間隣接行列 / 時空間モデル / 環境データ解析 / 環境の統計的モデル |
研究実績の概要 |
本年度には,本研究に深く関係する社会科学における空間回帰モデルを体系的に扱ったWard, M. D. and Gleditsch K. S. 著 "Spatial Regression Models"の翻訳を終え,出版することができた。さらに.画像系の人工衛星とフォーマットが全く異なる大気観測衛星 GOSAT(日本)による数キロ四方解像度の温暖化ガスデータを無料のデータ解析言語Rによって解析可能にした。我が国では,各都道府県の大きさがあれば,十分にデータ数を行政区画内に確保できるので.画像系人工衛星データと同様,行政区画ごと・年度ごとに切り出して,他の説明変数に追加して解析をすすめる準備ができた。 これまでの実績では,計量経済学において使用される Spatial Durbin Errorモデルは、誤差の構造上説明変数に社会経済指標を事前に予め指定する必要があったが,目的変数に対してどの指標(説明変数)が主要な寄与をしているかを予め指定することは困難であったため,Spatial Durbin Errorモデルに変数選択する手法を開発して実際にコンピュータプログラムを実装した(Variable Selection in Spatial Regression: VSSR)。 一方、行政区画中の人工衛星数十万画素を集約して平均値・標準偏差などを求めるアルゴリズムを開発し,標高値について行政区画ごとの指標を求めることができた。スマトラ島のデータセットにこの行政区画ごとの平均標高値、標高の標準偏差を追加して,VSSR法により解析を行ったところ,ヤシ油生産量が住民の収入に関して近隣行政区画と正の有意な相互作用を示したのに対して,若年人口には有意な傾向は見られなかった一方、平地の多い州が有意に地域所得が高いことが判明した。これはパーム油の適地が平地であることとの関係が示唆された。
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