研究課題/領域番号 |
17K00093
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ソフトウェア
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
金子 敬一 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20194904)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 高信頼システム / ディペンダブルコンピューティング |
研究成果の概要 |
本研究による主要な成果としては,トーラスにおける確率的耐故障経路選択アルゴリズムを提案したことが挙げられる.次に,本研究活動を通じてトーラスの構造を深く理解した結果,k進n次元トーラスにおけるノード対間の素な経路問題,およびノード集合間の素な経路問題といった未解決問題を,それぞれkとnの多項式時間で解くアルゴリズムを開発することができた.さらに,確率構造を用いた耐故障経路選択アルゴリズムを他の位相に対して適用した結果,ローカリーツイステッドキューブ,フォールデッドハイパーキューブ,デュアルキューブにおける確率的耐故障経路選択アルゴリズムの開発に成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トーラスにおける耐故障経路選択に関する先行研究では,前処理で故障ノードを包含する凸形状の故障ブロックを確定し,局所的な故障情報を用いるものが主流であっため,多くの非故障ノードが使用不能になる.本研究では,トーラスに適した制限された大域情報を新たに設計して活用するアルゴリズムを開発した.その成果は,独創的であり,画期的である.実験の結果,従来の到達率を大幅に上回る性能を発揮した.トーラスは,並列システムの相互結合網として最も利用されている位相であるため,本研究による成果は,社会の情報インフラに対して大きな意義を持つ.
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