研究課題/領域番号 |
17K00202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
伊藤 浩介 新潟大学, 脳研究所, 特任准教授 (30345516)
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研究分担者 |
酒多 穂波 新潟大学, 脳研究所, 特任助教 (50804548)
松田 将門 新潟大学, 医歯学総合病院, 副臨床検査技師長 (30838652)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 聴覚 / 進化 / 霊長類 / 音楽 / 言語 / 脳 / 事象関連電位 |
研究成果の概要 |
物理的な時間と異なり、脳が刻む時間には、時間窓(時間幅)という制約がある。時間窓は、蝸牛神経核から大脳新皮質までを含む中枢聴覚系の複雑な機能で、言語や音楽の聴覚に甚大な影響がある。聴覚の時間窓が、進化の過程でこれがどの程度保存され、あるいは変化したかは、これまでほとんど調べられていない。 そこで本研究は、聴覚の時間窓が、ヒト進化の過程でどのように変化したのかを、ヒト・アカゲザル・コモンマーモセットの3種比較により明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言語や音楽といったヒト特有の脳機能が、なぜ、どのように進化したか、よく分かっていない。本研究は、この進化において、大脳の聴覚野が果たした役割を検討した。 物理的な音は連続的だが、言語や音楽は、音節な音符などの不連続な要素の連なりである。つまり、大脳の聴覚野は、連続的な音信号を、一定の時間幅で、不連続な意味要素に区切る役割を果たしている。この時間幅がどの程度の長さかによって、言語や音楽のあり方は、まったく変わったものになる・ 本研究は、脳波によって人とサルの聴覚野の機能を比較することで、この時間幅がヒトで延長していることを示す、世界で初めての実験的証拠を得た。
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