研究課題/領域番号 |
17K00205
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
篠原 一光 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60260642)
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研究分担者 |
紀ノ定 保礼 静岡理工科大学, 情報学部, 講師 (00733073)
木村 貴彦 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80379221)
伝保 昭彦 (北村 昭彦) 成蹊大学, 理工学部, 助教 (70807817)
木村 司 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (70845594)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 単眼式拡張現実 / ヘッドアップディスプレイ / 視覚的注意 / 認知モデル / 単眼拡張現実提示 / 視覚情報処理 / 注意 / 拡張現実 / 単眼 / ヘッドアップ・ディスプレイ / 事象関連電位 / 視覚探索 / 変化の見落とし / 認知科学 / インタフェース |
研究成果の概要 |
本研究の目的はヘッドアップディスプレイの視覚情報を単眼で視認することの有効性を確認し、その認知過程を解明することであった。当初の仮説は、単眼視認時には視覚情報の選択が比較的早期段階で可能であるため、単眼視認時のほうが注意要求が小さく、効率的に視覚情報を獲得できるというものであった。研究の結果、単眼視認時には両眼視認時に比べてより広い範囲から情報を獲得できることが示された。また、単眼視認時に早期の段階で一方の目への情報入力を選択するということは行われないことが示された。よって、当初の仮説は全面的に支持されるものではなく、また単眼視認が両眼視認より必ずしも優越するとは言えないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は両眼で環境の情報を取得しつつ単眼で付加的な視覚情報を視認するという、通常ではあまり行われないがヘッドアップディスプレイ(HUD)のような情報機器の出現に伴って行われるようになった、新しい視覚的行動における認知的処理の特性について、実験的研究に基づく基礎的知見を提出するものである。また単眼で情報を視認することは、HUDだけでなく、今後普及が予想される単眼式ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使用する場合と共通しており、これらのユーザインタフェースとしての有効性や利用性を検討する上で考慮すべき観点を示している点が本研究の社会的意義と言える。
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