研究課題/領域番号 |
17K00216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
生塩 研一 近畿大学, 医学部, 講師 (30296751)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 時間知覚 / 大脳生理学 / 電気生理学 / 前頭葉 / 認知科学 |
研究成果の概要 |
私たちは目を閉じてストップウォッチを5秒や10秒でだいたい止めることができる。これは脳にいわば「脳内ストップウォッチ」があることを示唆する。申請者はサルに時間の長さを区別する課題をトレーニングし、その課題をしている間に前頭葉のニューロンの活動を単一ニューロンレベルで記録する実験を行った。その結果、前頭葉の運動前野や前頭前野という脳領域で、一定の時間が経過した後に一時的に活動が強くなるニューロンや、時間の呈示が終わった後に時間の長さを符号化するような活動を示すニューロンなど、時間を区別する課題に関連した多様な活動パターンのニューロンを発見することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
時間は身の回りに溢れる基本的な物理量であるにもかかわらず、脳が具体的にどうやって時間の長さを計っているのかということは未だほとんど分かっていない。うつ病、ADHD、統合失調症といった患者に時間感覚の歪みが見られることも分かってきており、脳内ストップウォッチの解明は、脳の機能を理解するにとどまらず、精神疾患の理解や、精神状態や気分の客観的指標への応用にもつながると期待される。
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