研究課題/領域番号 |
17K00238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知覚情報処理
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
西山 正志 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (20756449)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 低解像度 / ダウンサンプリング / 人物照合 / カメラ映像 / 人物対応付け / 画像劣化モデル / ぼけ / リサンプリング |
研究成果の概要 |
広範囲を見渡すカメラでは,人物画像の解像度が極端に低くなる場合が多く,人物照合の性能が大きく低下する問題がある.この問題を解決するために,本研究では,与えられた人物画像の解像度に適したリサンプリングにより,人物を精度よく照合する方法を開発した.カメラレンズの焦点距離,および,人物からカメラまでの距離を変化させた場合のデータセットを新たに構築した.低解像度画像に合わせるダウンサンプリングが,高解像度画像に合わせるアップサンプリングと比べて,精度改善に大きく寄与することを明らかにした.また,ダウンサンプリングで得られる低周波成分に,個人性を表す特徴が多く含まれることを周波数解析で明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な特色として,低解像度でも人物画像を正しく照合する方法の実現に向けて,画像劣化モデルに基づくリサンプリングを設計したことが挙げられる.低解像度の人物画像を単に高解像度へ復元すれば照合性能が高まると一般的には考えられているが,本研究の成果が示すように必ずしもこれは成り立たない.解像度に応じて逆に解像度を落とす復元方法の開発が重要であることを明らかにした.本研究で開発された方法により,低解像度の人物画像を照合できるようになれば,空港や商業施設など人々が集まる場所に設置されたカメラで見守ることができる範囲が広がるため,本研究の成果は安心・安全な社会の実現に貢献できる意義がある.
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