研究課題/領域番号 |
17K00303
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加藤 芳秀 名古屋大学, 情報連携統括本部, 准教授 (20362220)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 漸進的解釈 / 意味解析 / 形式意味論 / 談話表示理論 / 構文解析 / 非局所的依存関係 / 空所化構文 / 自然言語処理 / モデル理論 / 談話表示構造 |
研究成果の概要 |
自然言語の同時的解析モデルとは,文や発話を途中まで読んだり聴いたりした段階で,その内容を捉えるモデルである.本研究では,形式意味論的アプローチに基づき同時的意味解析システムを開発する.本研究の成果は,以下のようにまとめられる. (1)談話表示理論の意味論を拡張し,文の断片に対する意味解釈を定式化した.2つの相補的な意味解釈を定義することにより,文を読んでいくに従って段階的にその意味内容が定まる過程をモデル意味論的に定式化できた. (2)同時的構文解析において,深いレベルの構文構造(グラフ構造)を扱うための要素技術として,グラフ構造を近似的に木構造として表現する手法を開発した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
同時的意味解析に関するこれまでの研究においては,意味構造を同時的に構成する方法に主眼が置かれており,その意味内容を形式意味論に基づいて解釈する方法についてほとんど検討されていなかった.本研究はそのような方向性の研究の端緒を開くものである.また,グラフとして表現される構文構造を木構造で近似的に表現する手法は,同時的構文解析だけでなく,一文単位の通常の構文解析にも利用可能であり,解析精度向上に有効であることも実験により確認されている.そのため,自然言語解析の分野における学術的意義を有する.
|