研究課題/領域番号 |
17K00549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
沖 雄一 京都大学, 複合原子力科学研究所, 准教授 (40204094)
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研究分担者 |
松村 宏 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 放射線科学センター, 教授 (30328661)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 放射性エアロゾル / 高エネルギー陽子加速器 / 溶融事故 / 放射化金属 / 粒径分布 / 飛散挙動 / 加速器放射線安全 / 高温加熱 / 高周波加熱炉 / 溶融金属 |
研究成果の概要 |
高エネルギー陽子加速器施設のターゲット金属溶融事故などでは、以前のJ-PARC事故のようにターゲット中に放射化により生成していた多種類の放射性核種か空気中に放出され、環境中に漏洩する危険がある。ターゲット溶融により放出される放射性エアロゾルの生成機構は理解が進んでいない。本研究は、実際の放射化金属などを試料とする溶融実験などを行い、捕集した放射性エアロゾル粒子の粒径分析等により、生成挙動の解明を目指すものである。そのためにエアロゾル捕集に特化した高温炉を開発した。Na-22のような低沸点核種においてターゲット金属とは異なる粒径分布となるものがあり、生成機構の違いが見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、2011年の福島第一原発事故の記憶も薄れていない2013年に高エネルギー加速器施設のJ-PARCで起きた放射化したターゲットの溶融事故から着想を得たもので、両者は事故としては規模が桁違いに異なるものの、Uやターゲット金属が溶融して内部に生成していた多種類の放射性核種が環境中に放出された点で共通している。本研究では、高エネルギー加速器施設での金属の放射化に焦点をあて、実際に放射化した金属などを溶融させて発生する放射性エアロゾルなどの挙動を調べるものである。結果は加速器の溶融事故のみならず福島第一原発事故の解明にも役立つことが期待される。
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