研究課題/領域番号 |
17K00556
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
達家 雅明 県立広島大学, 生命環境学部, 教授 (50216991)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 放射線被曝 / バイオドジメトリ / ゲノム応答 / 被曝検査 / アポトーシス / 細胞極性 / 分裂軸 / スピンドル・オリエンテーション / 放射線 |
研究成果の概要 |
RhoGDIbetaは細胞内シグナル伝達分子のひとつで、ヒトなどの哺乳類では、上皮や血球系の細胞に多く発現している。遺伝子が傷つくような外因性のストレスにより、RhoGDIbetaが切断された形の変様型タンパク質が発現する。しかし、その機能は十分にわかっていない。本研究では、1)変様型タンパク質が放射線照射後の生存細胞において長期にわたり発現すること、2)この発現は、細胞分裂の方向性制御に影響を与えること、3)また、一方、放射線を全身照射したマウスの胸腺に変様型タンパク質が出現することから、全身被曝の有無やその被曝の程度を予測可能にするマーカー開発に繋がる可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RhoGDIbetaは細胞内シグナル伝達分子のひとつとして、RhoファミリーGタンパク質を制御する。alpha、beta、gammaの3種類が存在するRhoGDIの中で、RhoGDIbetaのみに3型カスパーゼ切断サイトが存在するが、その切断後の生理機能には不明の点の多かった。本研究において、ゲノムストレス後の再増殖過程にある細胞に分裂軸制御との関係において生理的機能のあることを見つけた学術的意義は大きい。また、また、その発現が、電離放射線照射後の白血球に検出可能性であることを見つけており、放射線被曝後の健康管理に役立つ可能性を見出した点での社会的意義も大きい。
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