研究課題/領域番号 |
17K00583
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
仲山 慶 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 講師 (80380286)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 免疫毒性 / 医薬品 / 下水処理水 / コイ / Aeromonas salmonicida / 環境 / 影響評価手法 / 細菌感染症 |
研究成果の概要 |
本研究において,下水処理場の放流水に含まれる81種類の医薬品およびパーソナルケアプロダクト(PPCPs)を通年モニタリングし,相対的に高濃度で検出されるPPCPsを明らかにした。また,コイに対してAeromonas salmonicidaを感染させる試験において,細菌の培養至適温度およびコイの飼育至適水温を明らかにし,コイの体サイズ依存的にA. salmonicidaに対する感受性は変化しないことを示した。上記条件にて,コイの細菌性感染症に対する感受性の変化を指標とした化学物質の免疫系への影響を評価することが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により,生態毒性の観点からの免疫毒性の評価において,従来法のような免疫刺激の無い条件下で化学物質の影響を解析するのではなく,病原体に対する感受性の変化を評価する試験が可能となった。近年,当該分野における国際学会においても免疫毒性を主題としたセッションが継続的に開かれており,とくに本テーマに関する研究は高い関心を集めている。野生生物における感染症の発生に対して化学物質の関与が疑われる事例があるものの,未だその証明には至っておらず,本研究で提案する手法が免疫毒性評価の推進に大きく貢献出来ると考えている。
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