研究課題/領域番号 |
17K00585
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価
|
研究機関 | 大分県立看護科学大学 |
研究代表者 |
定金 香里 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (20322381)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 塩化ベンザルコニウム / アレルギー性気管支喘息 / アトピー性皮膚炎 / 除菌・消臭スプレー / 吸入曝露 / アレルギー性気道炎症 / ミスト / 動物実験 / 若齢期曝露 / アレルギー性喘息 / アレルギー・ぜんそく / 環境 / 社会医学 / 衛生 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
本研究では、汎用されている除菌・消臭スプレーのアレルギーへの影響を調べるため、有効成分、塩化ベンザルコニウムをミスト状にしてアレルギーモデルマウスに反復吸入曝露し、その病態が悪化するか検討した。濃度は、市販品と同程度またはそれ以下に設定した。その結果、市販品以下の濃度でもマウスのアレルギー性気管支喘息やアトピー性皮膚炎の症状や病態が悪化した。一方、幼児期曝露が、成人性アレルギー疾患に影響しているか調べるために、若齢期のマウスにミスト状塩化ベンザルコニウムを予め曝露し、成獣期にアレルギーを発症させた実験では、喘息、アトピー性皮膚炎はいずれも悪化しなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
衛生意識の向上により、除菌・消臭スプレーの使用が増えている中、健康への影響も危惧されている。本研究では、有効成分塩化ベンザルコニウムの吸入曝露により、アレルギー病態が悪化することを、モデル動物を用いて明らかにした。この結果は、除菌・消臭スプレーの使用場所や回数を再考する一助になり得る。一方、若齢期の曝露は、成長後に発症させたアレルギー病態に影響を及ぼさない事が示された。しかし、安全性を担保するには、若齢期にアレルギー発症と塩化ベンザルコニウムを同時期に曝露した時の影響など、さらなる検討が必要である。
|