研究課題/領域番号 |
17K00609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境技術・環境負荷低減
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
小木曽 真樹 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (10356975)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 排水処理 / 吸着 / 重金属 / 水処理 / 自己集積 / ナノ構造 / 汚染質除去技術 |
研究成果の概要 |
自己集積性の低分子有機物を含油排水処理用の吸着剤として応用するため、『分散→吸着→分離→有価物の回収→再生』 までの各処理操作における要素技術を抽出し、個々あるいは相互に関連させながら基礎研究を行うことで高機能化と低コスト化を両立し、既存吸着剤を代替しうる競争力を持つ排水浄化技術を開発した。分子構造を新設計した自己集積性低分子有機物をマグネタイトサブマイクロ粒子と複合化させることで、重金属や有害有機物に高い吸着力を持つだけでなく、磁気力により容易に分離可能であり、繰り返し使用による重金属等の濃縮や、リン酸などの試薬による回収および低分子有機物の再生が可能であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機分子が自己集積により形成するナノ構造体を含油排水に効率よく分散させる手法、磁性微粒子と複合化して磁気により容易に分離できる手法、重金属、油脂、有機物、懸濁物質などを一度で除去できる高い吸着力をもたせる分子設計の手法を開発した。環境中に暴露した場合にも、天然由来の有機物から合成した化合物であるので生分解性が期待できるため環境への悪影響はなく、無機物や高分子と比較して再利用が容易であると期待できる。これまでにない、低環境負荷の吸着剤を世の中に提供できる意義がある。
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