研究課題/領域番号 |
17K00610
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境モデリング・保全修復技術
|
研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
坂上 伸生 茨城大学, 農学部, 准教授 (00564709)
|
研究分担者 |
西澤 智康 茨城大学, 農学部, 准教授 (40722111)
郭 永 茨城大学, 農学部, 非常勤研究員 (00791451)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 植生回復 / ブナ林再生 / 耕作放棄地 / 森林皆伐 / 共生菌類 / 土壌生成 / 駒止湿原 / ブナ林 / 共生微生物 |
研究成果の概要 |
福島県南会津町および昭和村の境界付近に位置する駒止湿原をモデルとして,森林皆伐地の土壌生成に関する知見を得るとともに,植生回復に向けた植樹手法などの検討をおこなった。同湿原周辺のブナ二次林から耕作放棄地であるススキ草地にかけて土壌調査を行い,植生の回復と有機質表層の再生との過程を明らかとするため,土壌環境条件と植生回復との関係性を考察した。また,開墾跡地付近では,ブナ林内部に比べ,ブナ実生に定着する外生菌根菌の菌根形成率と多様性が低下していることを明らかとし,土壌・微生物環境における植生回復のために共生菌類を利用した植樹技術の検討をおこなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,ブナ二次林および開墾跡地に生育するブナの共生菌類を調査し,開塁跡地付近の実生は外生菌根菌の菌根形成率と多様性が低下していることなどを明らかとした。また,現地で生育するブナ実生を用いた共生菌類の分離・同定により,開望跡地においてブナの生育を支え得る共生菌類を選抜し,これらを接種菌株として用いて現地植樹試験を実施した。現地の植樹ブナの生育には,微地形や微気候,あるいは開墾時の土地利用などに起因する土壌性状の違いなど,さまざまな環境因子が影響しているため,明確な結論は得られていないが,土壌-植生-微生物の連環に着目した,三者の共生システムを利用した環境修復技術への応用が期待される。
|