研究課題/領域番号 |
17K00631
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境材料・リサイクル
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研究機関 | 富山高等専門学校 |
研究代表者 |
袋布 昌幹 富山高等専門学校, 物質化学工学科, 教授 (50270244)
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研究分担者 |
川井 貴裕 山形大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (50455903)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アップグレードリサイクル / 排水処理 / フッ素 / リン酸 / アンモニア / リン / リン酸カルシウム / フッ素排水処理 / アパタイト / 資源回収 / フッ素排水 / 鉱物化 / 再資源化 |
研究成果の概要 |
本研究では,排水処理で大きな問題となる処理後のスラッジの問題を解決するだけでなく,他の産業へのカスケード利用を実現するアップグレードリサイクルを超えた「ダイレクトリサイクル」を提唱し,排水中フッ素及びフッ素資源の利活用を検討した。結果,排水中の未利用リン資源から得られる第二リン酸カルシウム二水和物を用いて別の排水中のフッ素資源を回収してフッ素アパタイトを獲得することで,この資材が畜産業で悪臭物質として大きな問題となっているアンモニアガスに対する優れた吸着能を有することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,複数の産業で処理を必要としていた未利用リンおよびフッ素資源を活用して機能性資材を合成し,それを他の産業に活用するという,複数の産業の環境問題を同時に解決できる基礎知見を得ることができた。特にアンモニアはゼロCO2燃料などとして,地球温暖化対策で最近注目されている化学物質であることから,この知見を活用してアンモニアの回収・再生につなげられる可能性を示唆した面で,大きな学術的,社会的意義を有するものとなった。
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