研究課題/領域番号 |
17K00655
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
吉村 真由美 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, チーム長 (40353916)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 生態学的半減期 / 水生昆虫・魚 / 放射性セシウム / 渓流・河川 / 汚染 / 空間線量率 / 塩類細胞 / 福島 / 魚 / 水生昆虫 / セシウム / 渓流 / 半減期 / 排出機能 / 河川 / 放射能汚染 / 水生生物 / 洪水 / 生理反応 |
研究成果の概要 |
湖への流入河川(空間線量率が高い)や近隣河川(空間線量率が高い)に存在する落葉・藻類・砂・水生昆虫より、湖からの流出河川(空間線量率が低い)に存在する落葉・藻類・砂・水生昆虫のほうが放射性セシウム濃度が高くなった。また、湖からの流出河川(空間線量率が低い)では、砂や水生昆虫の一部の放射性セシウム 濃度が上昇した。 空間線量率が低いほど、放射性セシウムの生態学的半減期は長く、藻類から水生昆虫への移行係数も高くなった。また、生態学的半減期は分類群によって異なっており、砂の中にもぐるタイプの水生昆虫では長くなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
空間線量率の低い場所では、様々な環境変動の影響が相対的に大きくなるため、放射性セシウムの量が単純に減少しないのであろう。また、流域内の汚染された砂・落葉等が継続的に渓流にもたらされる結果、渓流内の放射性セシウム濃度が下がらず、生態系から排泄されにくくなっていると考えられる。これらの成果は淡水生物の放射能汚染対策に利用できる。しかし、渓流生態系における放射性セシウム汚染の動態の一端を明らかにしただけで、放射性セシウムが渓流内のどこにどれだけ留まっているのかなど未解明の部分が多い。
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