研究課題/領域番号 |
17K00771
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政・生活学一般
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研究機関 | 東京家政学院大学 |
研究代表者 |
上村 協子 東京家政学院大学, 現代生活学部, 教授 (00343525)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 生活者 / 現代生活学 / 生活改善運動 / 持続可能 / 食と農 / リカレント社会 / エシカル 倫理性 / 天野正子 / ライフサイクルリカレント / 想像力 / エンパワメント / コミュニティ / エンパワーメント / 生産消費者 / 女性農業者 / 東京女子高等師範学校 / 家族農業 / 食文化 / 持続可能な開発 / 人間の安全保障 / 食教育 / 持続可能な社会 |
研究成果の概要 |
現代生活学とは、生命の維持、生活の質を重視する生活者の視点から、人間生活における個々人の日常的行為と生活の諸条件の相互作用について、自然・社会・人文の諸科学を基盤として研究し、持続可能な社会の創造に貢献する実践的総合科学である。 本研究では、生産と消費をつなぐ現代生活学研究の意義を、日本の食生活改善運動と学校・家庭の食教育、20世紀後半韓国の栄養改善事業と栄養士教育の関わりを軸に提示した。また「生活者とは誰か」の著者、天野正子が描いた5つのリカレント社会①食が結ぶ都市と農業との共生型②男女共同参画型③環境循環型④福祉循環型⑤ライフサイクルリカレント型をもとに考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活者とは、生活が危機に直面した時代の転換点で、それぞれの時代の支配的な価値から自律的な、言い換えれば「対抗的」(オルターナティブ)な生活を試行錯誤し、迂回路をとりながらも、隣り合って生きる他者との協同行為によって共に作ろうとする個人である。 「生活」という概念は、未分化で学門的ではないとされてきたが、生活経験を振り返るには何らかの自省を伴う「倫理性のもつ強み」をもつ。 生活改善運動など近代化の歴史を振り返り、消費(食)と生産(農業)が分断されてきた流れを変えるために、自らがつながりをつくりかえる現代生活学研究と持続可能な社会につながる5つのリカレント社会構想を提示した。
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