研究課題/領域番号 |
17K00866
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
和田 小依里 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (60420709)
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研究分担者 |
佐藤 健司 京都大学, 農学研究科, 教授 (00202094)
内藤 裕二 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00305575)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 伝統的発酵食品 / ピログルタミルペプチド / 腸内細菌叢 / 一酸化窒素 / 日本の発酵食品 / ヒト試験 / 発酵食品 / 機能性食品 / 機能性ペプチド / 食習慣 |
研究成果の概要 |
腸内細菌叢と食事,疾患は密接な関係にあり,様々な疾患に腸内細菌叢が関与していることが報告されている。我々は、日本の伝統的発酵食品の中に、腸炎抑制効果を持つピログルタミルペプチドを見出した。細胞実験では,単独でなく複数のピログルタミルペプチドの組み合わせが一酸化窒素産生を抑制した。また、ヒトが経口摂取可能なピログルタミルペプチド高含有低温発酵物飲料を開発した。飲料の経口摂取が、マウスにおいて腸炎を有意に改善し、ヒト研究では,ベースラインで特定のパターンの腸内細菌叢を持つ者の腸内細菌叢を変化させた。発酵食品等から多種類のペプチドを摂取することが健康増進に好ましいことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
和食は2013年にユネスコの無形文化遺産に登録され、一汁三菜のバランスの取れた食事が健康増進、長寿に寄与していると考えられているが科学的に十分に実証されているとはいえない。今回の研究では和食・日本食に使用される伝統的発酵食品・調味料に特異的に含まれるピログルタミルペプチドに注目し、抗炎症作用や腸内細菌叢改善作用を示した。これらの結果は、和食・日本食の機能的な側面を一部解明している。近年、食のいわゆる欧米化が進んでいるとされるが、和食・日本食の良さを見直し、食料自給率の上昇を促進したり、消費量が低下している味噌や醤油の発酵食品の消費量を回復したりするきっかけとなればよいと考えている。
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