研究課題/領域番号 |
17K00887
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
上村 尚美 日本医科大学, 医学部, 准教授 (60283800)
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研究分担者 |
井内 勝哉 成蹊大学, 理工学部, 助教 (40553847)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 酸化ストレス / 炎症 / ミトコンドリア / 糖尿病 / 生活習慣病 / 機能性食品 / 抗酸化物質 / 脂質 |
研究成果の概要 |
水素分子は、新しい抗酸化剤として細胞を酸化ストレスから効果的に保護し、さらに、抗炎症、抗アポトーシス、抗アレルギーなど複数の機能を発揮することが明らかとなっている。本研究では、ヒト白血病由来単球細胞THP-1のフリーラジカル誘発細胞毒性に対する水素分子の効果を解析した。 水素分子は、フリーラジカルによる細胞毒性から培養細胞を保護し、細胞の脂肪酸過酸化と細胞膜透過性を抑制し、ミトコンドリアのオキシドレダクターゼ活性と膜電位の低下を抑制し、細胞死から細胞を保護した。水素分子がフリーラジカルによって誘発される脂肪酸過酸化とミトコンドリア機能障害を改善することにより細胞死を抑制することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界中で水素分子の臨床応用を目的とした研究が盛んに行われており、日本でもいくつかの疾患で臨床試験の段階にまで研究が進んでいる。臨床試験と医師主導型治験が進行している今、ますます水素分子の医療への実用化の期待が高まっている。また、水素分子は食品添加物として認可されており水素水は市販されているため自由に飲むことができる。しかしながら、水素分子の作用メカニズムに関して未解明な部分が多い。本研究により水素分子の作用メカニズムの一端が明らかになれば、より安心して水素分子を摂取できるようになり、社会的な意義は大きい。
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