研究課題/領域番号 |
17K00888
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
原馬 明子 麻布大学, 生命・環境科学部, 特任准教授 (80727917)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ω3系脂肪酸 / 脂質栄養 / 食物アレルギー / 小児栄養 / 人工哺育法 / オメガ3系脂肪酸 / アレルギー / 人工飼育 |
研究成果の概要 |
母獣養育条件下において,今回の感作,評価方法では,ω3系脂肪酸の有無による下痢症状の程度の違いはなく,回腸の病理検査においても細胞表皮の炎症や肥厚などに大きな違いは確認できなかった.人工哺育条件下では,ω3系脂肪酸欠乏群で下痢症状のスコア値が高く,脾臓細胞のIFNやIL-4に対しての反応が高い傾向にあった.これらのことから,ω3系脂肪酸よりも養育中に母獣から供給される母子免疫の方が影響は大きそうであるが,母子免疫をあまり供給されない環境下では,ω3系脂肪酸は食物アレルギーを低減する可能性がある.今回,人工哺育で得られた新生仔の個体数が少なかったので,今後,匹数を増やして再評価する必要がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児食物アレルギーは,消化器官が未発達で消化能力が不十分な時期に摂取した新規タンパクや,免疫能の獲得が不安定な時期であることが大きな原因と考えられているが,詳細は明らかになっていない. 今回,この動物モデルを使用することで,生体試料の得にくい周産期の問題に取り組む意義は大きい. また,母体の栄養状態,特に,食事の影響を直接受ける必須脂肪酸や,新生児の養育環境と免疫の関連を検証することによって,小児アレルギーの予防や改善に繋がると考えられる.
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