研究課題/領域番号 |
17K00900
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
鎌尾 まや 神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (40299087)
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研究分担者 |
廣田 佳久 芝浦工業大学, システム理工学部, 准教授 (70724277)
須原 義智 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (30297171)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ビタミンK / menadione / menaquinone / phylloquinone / 体内動態 / 側鎖切断 / 構造活性相関 / cysteamine誘導体 / 結合タンパク質 / menaquinone-4 / 抱合体 |
研究成果の概要 |
活性型ビタミンKへの変換中間体であるmenadione(MD)の測定法の高感度化について検討し、cysteamine(CA)誘導体化が有用であることを見出した。培養細胞中でMDの一部はグルクロン酸抱合体に代謝されることを明らかにした。また、側鎖切断酵素はビタミンKの側鎖の二重結合を認識する可能性が示唆された。ビタミンK誘導体を用いて、側鎖切断に関わる分子の候補となるタンパク質を同定すると共に、ビタミンKと結合した核内受容体SXRの核内移行および核外へ排出される様子を可視化することができた。また、ビタミンKの側鎖二重結合ならびに酸素原子を含む環構造が神経分化誘導作用を高めることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ビタミンK摂取源の大部分を占めるビタミンK1(phylloquinone、PK)は体内で側鎖切断により生じたMDを経て、活性型であるビタミンK2(menaquinone-4、MK-4)に変換される。MDがどのように各組織に運搬されるのかは不明であり、その解明に本研究で見出された高感度測定法が利用できる。また、ビタミンKの側鎖切断に関わる酵素は同定されていないが、本研究で側鎖切断に関わる分子の候補となるタンパク質が同定できたことは学術的意義が大きい。さらに、本研究で明らかとなった神経分化誘導作用を高める構造モチーフに関する成果は、神経変性疾患等の治療薬開発に有用な知見を提供するものである。
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