研究課題/領域番号 |
17K00968
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
山田 篤史 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20273823)
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研究分担者 |
清水 紀宏 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (50284451)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 数学的問題解決 / プリフォーマルな表現 |
研究成果の概要 |
本研究は,算数・数学の授業で導入される様々なプリフォーマルな数学的表現(児童生徒独自の表現と正式な表現の意味論的媒介を果たす表現)についての理解や問題解決的な授業におけるそれらの役割について明らかにすると共に,その知見を踏まえたそうした表現の指導の在り方について検討することを目的としている。 結果として,「全体に対する部分の割合」を表すテープ図の類に関する理解が低い可能性がある一方,同種の図でも,加減の相互関係を表す図に関しては未習児でも解釈できる可能性が高いことが指摘された。さらに,そうした図の導入の授業をデザインする際には,図の機能的役割に関する合意が重要であることが指摘された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
部分-全体関係を表すテープ図に類するプリフォーマルな表現は,加減の相互関係が未習の児童でも,一定程度解釈し使用することができるようであるということを調査によって確かめた。その結果は,そうした調査の少なさからも学術的意義があると考えられる。その結果を踏まえると,そうした図を授業で教師側から導入することも可能だと考えられるが,一方では,関係を表現するというそれらの図の機能的役割についての合意が無い場合,児童は別の目的を持つインフォーマルな図に留まってしまうということを授業分析から指摘もしている。その指摘は授業デザインに対しては重要な示唆であるため,社会的な意義があると考えられる。
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