研究課題/領域番号 |
17K01203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 東京都立産業技術高等専門学校 |
研究代表者 |
栗田 勝実 東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 教授 (90282871)
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研究分担者 |
青木 繁 東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 名誉教授 (20106610)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 免震 / 地震動 / 転倒限界加速度 / 摩擦 / ロッキング / 滑動 / 地震被害 / 転倒防止 / 文化財保存 / 展示品 / 固定 / 文化財保全 / 展示台 / テグス / 固有周期 / 減衰定数 / 地震災害 |
研究成果の概要 |
文化財を地震の揺れから守るために使用する小型免震装置が,設置した場所で想定される地震の揺れに対して限界性能内に収まるのかを判断する簡易な許容判定指標を構築することを目的として ①文化財が展示される場所の振動特性の把握 ②簡易化した展示物モデルの転倒実験と数値解析 ③低層階における地震の揺れを模した振動実験と数値解析 以上3点を明らかにし,免震装置を適切に使用できるための環境作りの第一歩を構築した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「免震装置は揺れを低減するため,その上にある展示物は被害を受けない」と考える人々が多い.しかし,揺れを逃すための隙間(クリアランス)は有限であることから「免震装置の限界性能」が存在する.そのため,それ以上の揺れに襲われると,展示物は地震被害を受ける可能性が急激に高くなる.①免震装置が持つ限界 ②万が一限界に達した時に,被害を生じさせないための工夫 を理解し,地震国日本の先端技術である「免震」を上手に使用していくことで,長い歴史の中で生まれ守り伝えられてきた貴重な文化財を,後生に伝えて行くために役立ててもらう意味で意義がある.
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