研究課題/領域番号 |
17K01232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
佐藤 剛 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 教授 (00468406)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 崩壊 / 斜面変動 / 火山灰 / クロボク土 / 孔内傾斜計 / 表層崩壊 / 加速度孔内傾斜計 / 降下火山灰 / クリープ / 土質試験 / 阿蘇カルデラ / 観測 / MEMS孔内傾斜計 / レス / 堆積相 / 土砂災害 |
研究成果の概要 |
本研究は阿蘇カルデラ内に調査地を設定し,地形地質調査と土質試験を組み合わせることで,火山灰被覆斜面の崩壊発生機構について説明することを試みた。地形地質調査では降下テフラとクロボク土からなる互層が重力変形している露頭を発見し,変形がクロボク土層の流動で発生したことを明らかにした。土質試験結果からは,流動した土層が非流動のものと比較し強度が低下したことを証明した。また,MEMSを搭載した浅層孔内傾斜計を用いて斜面堆積物の変動の観測を試みた。流動に至るような変動は認められなかったものの,ミリスケールの微小な動きを捉えることに成功した。降雨量と斜面変動との関係を実証するため観測は継続して実施していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
局地的な豪雨を誘因とした山地斜面の崩壊とそれに伴う土砂災害は我が国の深刻な問題である。本研究では豪雨によって引き起こされた崩壊によって多くの被害が生じてきた阿蘇地域を調査地に設定し,崩壊の発生プロセスを明らかにすることを地形・地質・土質調査をもとに実施した。現地では斜面の変動をとらえるべく観測装置も設置した。今後も引き続き観測を続けることで降雨量と崩壊発生の関係等が明らかになることも期待される。
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