研究課題/領域番号 |
17K01328
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山下 裕亮 京都大学, 防災研究所, 助教 (80725052)
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研究分担者 |
伊尾木 圭衣 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (70784130)
加瀬 善洋 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所, 研究主任 (20707715)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 日向灘 / 浅部スロー地震 / 津波堆積物 / 津波浸水シミュレーション / 津波堆積物調査 / スロー地震 / 津波 |
研究成果の概要 |
日向灘で最大級とされる1662年日向灘地震について,近年観測研究が進んだ浅部スロー地震の海底地震観測の成果や人工地震波を用いたプレート境界の位置情報など最新の地球物理学の知見を基に,新たな断層モデルを構築した.このモデルの検証のため,宮崎県沿岸部における津波堆積物の調査結果と断層モデルを用いた津波浸水シミュレーションにより,この断層モデルを評価し,1662年日向灘地震がM8級の巨大地震であった可能性を科学的に初めて示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2011年東北地方太平洋沖地震の発生以降,沈み込み帯の各地域において起こりうる最大規模の地震を再考が求められている.本研究は,日向灘で発生する最大クラスの地震について,「M8級は起こらない」という通説を覆し,M8 級巨大地震も起こる可能性を初めて科学的に示した点,日向灘沿岸の地震・津波の防災など社会的に役立つ点で意義がある.また,歴史地震の研究においてこれまで大きな津波を説明するため,断層をプレート境界浅部まで広げることはあったが,「なぜその場所の断層をすべらせるのか?」という科学的な根拠についての議論は十分ではなく,本研究ではこの点がこれまでの研究とは異なる.
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