研究課題/領域番号 |
17K01332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 気象庁気象研究所 |
研究代表者 |
高木 朗充 気象庁気象研究所, 火山研究部, 室長 (70354537)
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研究分担者 |
谷口 無我 気象庁気象研究所, 火山研究部, 研究官 (20785430)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 火山ガス / 地殻変動 / 火山化学観測 / 火山物理観測 / 融合観測 / 水蒸気噴火 / ポテンシャル評価指標 / 融合 |
研究成果の概要 |
吾妻山で地殻変動観測を実施し圧力源の挙動を解析し、多成分の火山ガス観測記録と地震活動等を参照することで、2018~2019年の火山活動を精査した。その結果、深部から供給される高温の熱水活動は大穴火口直下浅部の熱水だまりを1年程かけて膨張させた程度で終わり、浅部熱水だまりを急激に相変化させる程の供給率はなく、活動が落ちついたと考えた。 これらから、水蒸気噴火のポテンシャル評価に有効な指標は、以下の2点であることを提案した。 ・浅部熱水だまりの膨張速度、・Stix and De Moor(2018)に基づく、3成分ガス濃度の相対変化によるマグマ性-マグマ・熱水性活動、及び浅部-深部起源のモニタリング
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題の研究成果により、予測が困難とされてきた水蒸気噴火のポテンシャル評価に対して、火山化学と火山物理学による融合観測に基づく有効な指標を提案した。これらの成果は、地球物理学的観測と地球化学的観測で得られたデータを同時に解釈し、水蒸気噴火を支配する浅部熱水系における挙動を理解する試みであり、今後の同様な手法で他の火山への適用が期待できる。現段階では一事例に過ぎず定性的な域にあるが、今後事例を蓄積することで、これら指標の定量的な見積もりが行われ、現実的に活用されることが期待される。
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