研究課題/領域番号 |
17K01480
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
|
研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
大石 如香 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10738636)
|
研究分担者 |
鈴木 匡子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (20271934)
今村 徹 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (20339972)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 物体認知 / 質感認知 / アルツハイマー型認知症 / レビー小体型認知症 / 錯視 / 視覚認知障害 / 視覚性誤認 / 野菜鮮度判断 / 質感 / 視覚性認知 / 認知症 / 素材同定 / 視知覚障害 / 物体同定 / 変性性認知症 / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
ものの形態や質感は対象が何であるか、どんな状態であるかを知るための大きな手掛かりとなり、日常生活において重要である。本研究では、レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症患者における視覚性物体認知障害を明らかにし、物体認知と質感などの視知覚認知機能や他の認知機能との関連を検討することを目的とした。本研究の結果、レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症では健常高齢者に比べて、視覚性質感認知が低下すること、物体認知において視点と質感が影響を及ぼすこが明らかとなった。また、レビー小体型認知症にみられる視覚性誤認に視覚性質感認知障害が関与している可能性を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症患者では、初期の段階から視覚認知障害が起こることが報告されており、その進行とともに日常生活に支障が生じることが知られてきた。本研究では、患者数の多いアルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症患者を対象に、物体認知において視点や質感が物体認知に大きく影響することを明らかにした。また、レビー小体型認知症の症状の一つである錯視(視覚性誤認)に視覚性質感認知障害が影響していることを明らかにした。我が国では認知症患者の数が400万人を超え、さらに増え続けている。これらの知見は、認知症患者の日常生活での環境整備やリハビリテーションに有益な情報となり、認知症患者の生活の質の向上につながると考えられる。
|