研究課題/領域番号 |
17K01568
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
上田 裕市 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (00141961)
|
研究分担者 |
坂田 聡 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 助教 (80336205)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ホルマント周波数 / 音声合成 / 障害者音声 / 個人性 / 音韻性 / 発話訓練 / 音声特徴量 / 話者性 / 発話補助 / 母音ホルマント / ホルマントレベル / 口蓋裂患者 / ホルマント復元 / 声道長 / 音声ホルマント / 障害音声 / 音声変換技術 / 音声知覚モデル / 音声分析 / 言語訓練 |
研究成果の概要 |
ホルマント復元関数に基づく音韻性・個人性分離モデルを提案した。復元関数に含まれる個人性特徴に関する検証の結果、関数形状と話者性の相関から話者識別への応用が可能である。音声合成では、縦続型ホルマント合成方式に代えて、並列型とすることで、復元音声におけるホルマントレベル制御が可能となり、障害音声の特徴の一つ(こもり声)の明瞭化に寄与できる。さらに、hv構音空間に基づく音韻変換として規格化空間を介する異話者音声変換アルゴリズムを提案し、PCベースのリアルタイムシステムを構築してその効果を確認した。実用化のためには、規格化空間における健常化アルゴリズムの構成手法について検証する必要がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ホルマント周波数に含まれる音韻性と話者性(話者の個人性)を分離するための新たな手法であり、ホルマント分析・統計過程で生成されるホルマント復元関数に着目することで、ホ音声合成における話者変換、音声変換、話者識別・照合などの様々な音声応用システムの基本特徴量として利用できると考えられる。また、発話障碍者の劣化音声の健常化へ利用することで、障碍者・健常者間のオーラルコミュニケ―ションに寄与できるが、そのためには、障碍毎に異なると予想される健常化アルゴリズムの導入が課題として残されている。
|