研究課題/領域番号 |
17K01654
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
石田 智巳 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90314715)
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研究分担者 |
加登本 仁 安田女子大学, 教育学部, 准教授 (40634986)
制野 俊弘 和光大学, 現代人間学部, 教授 (70795153)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ナラティヴ・アプローチ / 体育・保健体育 / 体育授業 / 体育・保健体育教師 / ナラティヴの変容 / 活動システムモデル / 矛盾 / 実践記録 / 体育教師 / 語り直し |
研究成果の概要 |
本研究は,体育科教育学研究におけるナラティヴ・アプローチの可能性を探ることを目的として行われた。とりわけ,授業に対する体育教師(保健体育教師)の語りや信念(記述を含む)が何をきっかけとして変化するのかに焦点を当てた。分析したのは,中学校のバレーボールの授業,小学校のバレーボールの授業,体育教師の実践記録などであった。その結果として,子どもの抵抗,授業で起こった矛盾や困難が起こること,そしてそれを記述することがナラティヴの変容には必要不可欠であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の教材研究は,授業で起こるであろう矛盾や困難をなるべく避けて,子どもたちが効率よく学習できることを目的として行われてきた(岩田,2012)。そういった側面の必要性を認めつつも,本研究が明らかにしたのは,矛盾や子どもからの抵抗など授業で生じた問題を子どもと教師がともに解決しようとすることで,子どもたちが発達を遂げることと,教師のそれまで持っていた信念が変容することである。なお,矛盾は子どもたちのスポーツ観や学習観のズレによるものや,教師の意図と子どもの実際のズレなどがあり,予測するのは難しいが,矛盾や困難こそが教師と子どもを成長させるという認識が今後必要となる。
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