研究課題/領域番号 |
17K01673
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
関矢 寛史 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (40281159)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | プレッシャー / 進化心理学 / マインドセット / プロスペクト理論 / フィードフォワード制御 / フィードバック制御 / 意思決定 / フィードフォワード / フィードバック / プレシャー / 損失回避性 / 心理的プレッシャー / 運動制御 |
研究成果の概要 |
進化心理学に基づく「プレッシャーが運動パフォーマンスを向上させる」という進化論的マインドセットが、プレッシャー下での運動選択の意思決定要因ならびに運動制御に及ぼす影響を調べた。投球課題を用いた研究1では、プレッシャー下で成功と失敗によって与えられる得点に対する心理的価値が増幅するが、進化論的マインドセット教示によってその増幅が抑制されることが明らかとなった。急速照準課題を用いた研究2では、プレッシャー下で加速度最大値の減少というフィードフォワード制御の変化と、加速度の調整回数の増加というフィードバック制御の変化が生じることが明らかになったが、マインドセット教示の効果は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
競技スポーツを心理的プレッシャー下で行う際には、技能の選択ミスや選択した技能の遂行ミスが生じる。本研究では成功で得る得点や失敗で失う得点の心理的な重みがプレッシャー下で増幅するが、プレッシャーはパフォーマンスを向上させるというマインドセット(考え方)を教示することにより、それらの増幅が抑えられることが明らかとなった。プレッシャーは悪いものではなく、むしろパフォーマンスを向上させるものというマインドセットが、プレッシャー下での意思決定ミスを減らすことにつながると考えられる。
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