研究課題/領域番号 |
17K01764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
小笠原 準悦 旭川医科大学, 医学部, 講師 (20415110)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ベージュ脂肪細胞 / 肥大化白色脂肪細胞 / 運動トレーニング / 高脂肪食摂取 / 白色脂肪細胞 / 身体運動 / 褐色脂肪組織 / 走運動 / ベージュ脂肪細胞化 / 肥満 / トレーニング |
研究成果の概要 |
本研究では、60%の高脂肪食を摂取させたラットを作成し、運動トレーニングによる皮下脂肪組織のベージュ脂肪細胞化について検討した。運動トレーニング群では非運動群と比較して、体重、血中インスリン、血中グルコース濃度のすべてが有意に低下し、高脂肪食摂取によって肥大化した皮下白色脂肪組織内に褐色脂肪細胞に特有の多胞性の脂肪細胞を多く作り出した。この状況下では、ベージュ脂肪細胞化の中心的な因子であるPPAR-gammaやPRDM-16などの分子群が有意に変化した。継続的な身体運動は、肥満化した白色脂肪細胞においてもベージュ脂肪細胞化を促すツールとなることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベージュ脂肪細胞は、白色脂肪細胞が形質転換することによって形成され、一部の糖尿病治療薬の投与や運動トレーニングによって皮下白色脂肪組織に形成される。ベージュ脂肪細胞は褐色脂肪細胞と同様に熱産生を介してエネルギーを消費するため、エネルギー消費を行わない白色脂肪細胞のベージュ脂肪細胞化は抗肥満療法へと応用できる可能性がある。本研究の結果は、肥満により肥大化した皮下白色脂肪組織においても運動トレーニングはベージュ脂肪細胞を作り出すことができることを明らかにしており、運動療法としての運動トレーニングが従来通り有効であることや、肥満者にも適応できる可能性について学術的に証明した点に社会的な意義がある。
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