研究課題/領域番号 |
17K01862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
齋藤 靖和 県立広島大学, 生命環境学部, 教授 (90405514)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 細胞老化 / 酸化ストレス / SASP / 活性酸素 / 紫外線 / ストレス防御 / 線維芽細胞 / スチルベノイド / 細胞老化随伴分泌現象 / ストレス抵抗性 |
研究成果の概要 |
我々の体を構成する多くの細胞は加齢に伴い老化する。細胞老化により細胞の形態や機能は変化するが、ストレスなどの外的因子に対する細胞の感受性が変化するかどうか、ストレスから細胞を防御する化合物の有効性が変わるかどうかは不明であった。そこで今回我々は、細胞老化が酸化ストレス感受性に及ぼす影響と老化細胞に有効なストレス防御物質の探索を行った。その結果、ヒト線維芽細胞は老化細胞に伴い細胞内酸化ストレスレベルが増強されることを明らかにし、一部のスチルベノイド類が非老化細胞だけでなく老化細胞に対して優れた細胞傷害抑制効果を示すことを新たに見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢と共に体内に蓄積される老化細胞の性質の究明により、病気の発症原因やその予防への介入を可能とする様々な証拠が得られることが期待される。今回の研究により、細胞老化によりストレス抵抗性が高まることが分かり、体内に蓄積される老化細胞は非老化細胞とは異なる性質を有していることが明らかとなった。また、スチルベノイド類が細胞の老化度に関わらず優れた細胞傷害抑制効果を示す化合物であることを新たに見出した。老化細胞については、除去・沈静化といったアプローチが試みられ始めているが、今回得られた知見は、将来の老化細胞制御に向けた学術的な貢献につながることが期待される。
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