研究課題/領域番号 |
17K01874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
宮下 政司 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (40447248)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 食後中性脂肪 / 閉経後高齢者女性 / エネルギーバランス / 自由生活下身体活動 / 食後代謝 / 中性脂肪 / 断続性身体活動 / 閉経後女性 / エネルギー負債 / 食事補充 / 身体活動 / 断続性歩行 / 高中性脂肪血症 / エネルギー代謝 / 座位 |
研究成果の概要 |
本研究より、血中中性脂肪が上昇しやすい閉経後高齢者女性において、急性の断続性歩行は食後の中性脂肪濃度を抑制したが、この断続性歩行の急性効果には食事によるエネルギー補充の有無が影響するため、身体活動の増加や座位行動時間の軽減によって、食後の脂質管理を行う場合、食事と運動のエネルギーバランスを考慮し検討する重要性が示された。また、現行の身体活動基準に即した、自由生活下における任意の慢性的な身体活動の実施は、急性的な身体活動の増加を伴わない場合、空腹時および食後の中性脂肪濃度に影響しない可能性が示唆され、高齢期における食後の脂質管理には、身体活動の実施頻度やタイミングを考慮する必要性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動が食後代謝に与える影響については、これまで主に若年層から高齢層の健常者を対象に糖尿病や脂質異常症の“予防”の観点から検討されてきた。しかし、諸外国に比べ高齢化が進み、更に座位行動時間が多く、20歳以上の約4割に脂質異常症が疑われる本邦において、本研究は食後高中性脂肪血症のリスクが高い高齢期における身体活動の役割を“予防”の観点から“予後管理”へと発展させた。また日常の食事を考慮しエネルギー出納に着目したことで、身体活動の有益性を実践的な立場から示した。更に、現行の身体活動基準に即した日常生活における、より長期的な身体活動の実践が食後代謝にもたらす慢性的な影響について見解を示すことができた。
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