研究課題/領域番号 |
17K01958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ケミカルバイオロジー
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
幡野 健 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (40332316)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 凝集誘起発光 / 感染症 / 診断 / 高感度検出 / ウイルス / 迅速診断 / イムノクロマト / 蛍光 / ポリスチレン / ビーズ / 標識 / 高感度 / 検出 / 分子イメージング / 標識物質 / 凝集誘発発光 / 蛍光ビーズ |
研究成果の概要 |
本研究では、凝集誘起発光物質をポリスチレンビーズに包含させることにより、高輝度発光するビーズの開発を実施した。その結果、量子収率90%に達するほど高輝度発光するビーズを開発することができた。また、そのビーズをコアとして、表面官能基化、PEG鎖修飾、および抗インフルエンザ抗体の感作を行い、イムノクロマトキット用の標識化抗体とした。この標識化抗体を使い、インフルエンザ用イムノクロマトキットを試作した。金コロイドで標識化した抗体を用いた市販のインフルエンザ用イムノクロマトキットと検出感度を比較したところ、本開発ビーズを用いた検出キットの方が100倍高感度でインフルエンザを検出できることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、非常に重要な社会的な意義がある。現在の新型コロナ禍でも同じだが、感染症に感染しているかを判定する迅速・簡便・安価・高感度な検査方法の確立が望まれている。現在、PCR検査は、高感度ではあるが、数時間以上の時間を要し、安価に診断できるような方法ではない。一方、イムノクロマトキットは迅速・簡便・安価ではあるが、感度があまりよくなく、感染しているにもかからわず、見逃してしまう偽陰性検体が多く、症状が出るまでの間に他に感染させていた疑いが大きい。しかし、本件で開発した高輝度蛍光ビーズを使用すれば、市販品に比べ100倍も高感度化することから、感染拡大防止、医療費削減の形で社会貢献できる。
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