研究課題/領域番号 |
17K01966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ケミカルバイオロジー
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研究機関 | 滋賀医科大学 (2019) 神奈川大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
實吉 尚郎 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (10564784)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 保護基 / 細胞膜透過性 / 細胞内化学反応 / 活性化 / 合成核酸 / プロドラッグ / 徐放性 / 発蛍光色素 / 細胞内導入 / 核酸医薬 / グルタチオン / 核酸合成化学 / 細胞内導入法 / 細胞内環境 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は、有機化学的手法を用いて細胞膜透過性に乏しい核酸分子に細胞膜透過性を与え、細胞内部に豊富に存在するチオールによって活性型に変化する合成核酸を開発したことである。本研究期間では、細胞内に豊富に存在する生体内チオールの1種であるグルタチオンによって除去可能な核酸のリン酸ジエステル部位に対する生分解性保護基を開発した。保護基を結合した合成核酸は、細胞に振りかけるだけで細胞内に取り込まれた。細胞膜透過性は、保護基の結合数だけではなく結合位置によって変化することが明らかとなった。細胞内に取り込まれた合成核酸は、細胞内で保護基が除去され遺伝子発現制御活性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、チオールによって速やかに除去されるリン酸ジエステル部位保護基を開発した点である。保護基を結合した合成核酸は、細胞膜透過性を示しただけではなく細胞内部での脱保護反応により活性化され機能を示した。これらの成果は、核酸を基盤構造とする細胞内部で機能するプローブ分子や医薬品などへの応用が期待される。
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