研究課題/領域番号 |
17K01983
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基盤・社会脳科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
松野 仁美 (鈴木) 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第三部, リサーチフェロー (40415302)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | マクロファージ / ミクログリア / 血管脳関門 / うつ病 / ストレス / 脳内炎症 / 神経―血管―グリアユニット / 脳血管関門 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
本研究では脳常在マクロファージの一つである血管周囲性マクロファージ(PVM)の細胞の脳内動態と機能について解析を行った。PVMは血管周囲に集積して存在しており、血管内の色素を積極的に取り込み、細胞質内の顆粒構造に蓄積していた。 次にPVMの細胞機能を明らかにすることを目的として、慢性ストレスうつモデルを用いて、病態時のPVM動態を解析した。慢性的なストレスを与えるとPVM細胞数が有意に低下することが分かった。PVMは血中や血管周囲の老廃物を除去していると考えられ、慢性ストレスによるPVMの機能低下が脳の免疫及び恒常性異常を引き起こし、血管障害を伴う脳疾患発症につながっていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では脳常在マクロファージの一つであるPVMについて、うつ病モデルマウスにおける動態変化を解析した。その結果、慢性ストレスはPVMの機能低下を引き起こすことが示唆された。本研究で得られた結果はうつ病だけでなく血管障害を伴う脳疾患の新規治療法やバイオマーカー開発につながることが期待される。
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