研究課題/領域番号 |
17K02014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 詞子 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 研究員 (60402749)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 環境変動 / 在来知 / 植物相 / 気候変動 / 植物分類 / 気候 / 植生 / 科学知 / 長期変動 / 景観 / マハレ山塊国立公園 / タンザニア連合共和国 / 環境モニタリング / 植生の長期的変動 |
研究成果の概要 |
本研究は、環境変動に伴って失われてゆく在来知と科学知の双方を、長期的生態環境モニタリングと地域住民への聞き取りを含む実地調査を踏まえて取りまとめることを目的に行われた。調査対象地域である、東アフリカ・タンザニアのマハレ山塊国立公園とその周辺域では、気象データから地球規模での気候変動の影響が認められた。実地調査や聞き取り調査は、パンデミックに伴い研究期間途上で断念せざるを得なかったが、代わりに研究が開始された1960年代を含む過去資料にあった246点の植物の画像資料などをもとに方名や学名を推定し、これまでの調査では地元民も知らなかった植物名と該当植物など貴重な54点の資料を発見できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球規模の環境変動は日本を含む先進国が主要な責任を負っている。環境問題に対処するためのマクロな対応・対策が重要な一方で、地球規模の環境変動が及ぼす影響の実態は、各々の地域の環境特性に埋め込まれて実現する。そこには当該地域での人間活動の歴史も含まれるが、これらを総体として扱うことは困難な場合が多い。さらに、在来知は変わり続ける生態・社会環境に埋め込まれて息づくが、近年の環境変動下では知の対象となる個々の生物そのものも失われてゆく。本研究の成果はこうしたミクロな実情にそって、変化し、失われゆくものを多角的な観点から記録として残そうとする試みである点で学術的・社会的な意義がある。
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