研究課題/領域番号 |
17K02015
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
設樂 成実 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 助教 (00727943)
|
研究分担者 |
北村 由美 京都大学, 附属図書館, 准教授 (70335214)
亀田 尭宙 国立歴史民俗博物館, 国立歴史民俗博物館, 助教 (10751993)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 学術コミュニケーション / 学術出版 / 紀要 / 引用文献 / 学術雑誌 / シリアルズ・クライシス / 東南アジア研究 |
研究成果の概要 |
本科研では大学や研究機関により刊行される学術誌を広く紀要と位置付け、その学術的貢献を実証し、継続・発展に向けた議論を促進することを目的に、1)国内の東南アジア研究誌7 誌を対象とした被引用文献の分析(雑誌論文のみ30年分)、2)紀要編集者を対象としたアンケート及び聞取り調査を実施した。1)では引用された国内誌の内訳が「大学紀要」45%、「研究所紀要」23.1%、「学会誌」27.3%となり紀要の学術的貢献が実証された。2)では紀要の8 割弱が問題を抱えていること、求める外部支援としては「査読者の紹介やネットワークの構築」「雑誌の広報」が多く、また査読制度の導入や強化に関心が高いことが分かった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、国内の学術研究の発展において大学や研究機関の刊行する学術誌が果たしてきた役割を数値をもって実証した。学術雑誌の引用分析は、近年WOSやScopusといった海外の大手データベースを基に行われることが多く、国内の学術雑誌の被引用状況に関する調査は分析可能なデータが不足し進んでいなかった。本研究では、引用データも作成することでこうした停滞気味であった国内の学術雑誌の被引用状況をあきらかにした点に学術的意義がある。また、本研究は、大学や研究機関のもつ出版力を再認識する機会となり、我が国の今後の研究基盤の整備を考える際に利用可能な基礎データを提供したという点で社会的意義がある。
|