研究課題/領域番号 |
17K02023
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
星川 圭介 富山県立大学, 工学部, 教授 (20414039)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 合成開口レーダ / 天水田 / 生産安定性 / 開墾 / 東北タイ / 後方散乱係数 / 湛水状況 / 合成開口レーダー / 生産力評価 / 偏波 / 天水農業 / 土壌含水率 / 土壌水分 / 土地利用変化 / 農村発展 / 水文条件 / 生存戦略 |
研究成果の概要 |
合成開口レーダ後方散乱係数を用いて東北タイの天水田を湿潤度(湛水頻度と湛水割合)に応じて分類する方法の開発を行った.谷間や低地の水田と丘陵斜面の畑地(かつては水田として開拓)という湿潤度が顕著に異なるカテゴリへの分類を行うには,クロス偏波の使用が有効であった.さらに雨期を挟んだ時系列のライク・クロスの両偏波を使用することにより,比較的湿潤で現在も水田として使用されている土地をさらに細かな湿潤度の違い(季節的湛水パタンの違い)に応じて分類することが可能であり,ランダムフォレストを用いたOOB精度は90%以上であった.その際,C-bandとL-bandの間で分類精度に大きな差異は認められなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天水田の湿潤度(湛水の頻度や面積割合)は収量や生産安定性を規定する重要な要素である.東北タイにおいては,天水稲作の不安定性は地域住民の生存戦略や地域発展史に影響を与えてきたとされ,国内外の研究者により多くの研究がなされている.地域における水田の湿潤度を定量的に評価できれば,これまで東北タイにおいて積み重ねられてきた研究成果をより精緻化できる.ただし天水田の湿潤度は地形条件等により連続的に変化するため,広域にわたって把握・評価することが困難であった.本研究の成果は,天水田を広域的に評価する実用的な手法を提供するもので,東南アジアをはじめとする天水田地域を対象とした地域研究に大きく貢献しうる.
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