研究課題/領域番号 |
17K02162
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
頼住 光子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (90212315)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 道元 / 『正法眼蔵』 / 比較思想 / 大乗仏教思想史 / 修証論 / 大乗仏教の存在論 / 比較思想的探究 / 親鸞 / 大乗仏教思想 / 法然 / 大乗仏教の思想 / 日本仏教の比較研究 / 「梅華」巻 / 倫理学 / 宗教学 / 仏教学 / 思想史 |
研究成果の概要 |
本研究においては、修証論を軸に、比較思想研究という視点も踏まえて道元思想の体系的解明をめざした。第一段階として、『正法眼蔵』本文の注解を行い、テクスト内在的に道元思想を解明した。なお、中心的に取り上げたのは、『正法眼蔵』中でも、特に修証論について集中的に議論されている「仏性」「身心学道」「行仏威儀」「坐禅箴」「大悟」「行持」巻等である。第二段階として、道元の修証論と浄土思想のそれとを比較し、それによって、道元の思想の大乗仏教思想史上における意義を明らかにした。 以上の成果については、国内外で発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「日本思想史上、最高の思想家」とも呼ばれ、近年、国際的にも大きな関心を呼んでいる道元の思想について、主著である『正法眼蔵』の精密な読解を踏まえて、その思想を解明した。その際、道元の中心的テーマである修証論を取り上げ、構造的かつ体系的に解明した。『正法眼蔵』は難解をもって知られており、その難解さのよって立つところを解明しつつ、語の用例や、引用経典や語録などの出典を参照し、正確にテクストの意味を確定するようつとめた。また、道元思想を大乗仏教思想史の中に位置づけるために、浄土教の修証論との比較を行い、道元思想の意義を多角的に解明した。
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