研究課題/領域番号 |
17K02494
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
日臺 晴子 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (40323852)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 博物学 / 文学的表現 / 想像力 / 科学 / 物質 / 生命 / ゴシック小説 / 英米文学 / 18世紀 / 書簡体 / ネットワーク / 17世紀 / 表象 |
研究成果の概要 |
17世紀から19世紀までの博物学の歴史を振り返り、自然を対象とする学問において文学的表現を巡る様々な態度を見出すことができた。実験が革新的な方法として登場した17世紀には、文学的表現や想像力を排除する方向性が見られたが、John Rayの一般読者を想定した著作には自然現象の説明に比喩表現が使用されていることが明らかになった。18世紀ではGilbert Whiteが書簡体の特徴を生かし、より身近に自然を捉え、読者にも親近感を持って自然を理解する表現の工夫が見られ、19世紀ではCharles Kingsleyによって、科学的思考に歴史観を取り込む努力が見られることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日々理系の学生に英文学を教える中で、想像力や虚構の意義についてどのように理解を深めてもらえるかという問題に直面したところから始まった。数量データによって自然を理解する道の他にも、虚構に依拠することによってより理解が深まることもあるということが本研究によって明らかになった。近年サイエンス・コミュニケーションが盛んになっていることもあり、いかに自然を理解するかという側面において、本研究の成果を生かすことができるのではないかと思われる。
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