研究課題/領域番号 |
17K02522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
大沼 由布 同志社大学, 文学部, 教授 (10546667)
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研究分担者 |
山中 由里子 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 教授 (20251390)
黒川 正剛 太成学院大学, 人間学部, 教授 (30342231)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 百科事典 / 博物誌 / 比較文学 / 西洋中世 / 中世英文学 / 西洋近世 / アラブ・ペルシア文学 / 古典の受容 / 博物学 / 中東とヨーロッパの交流 / 英米文学 / 西洋古典 |
研究成果の概要 |
本研究は、中世イングランドを中心に、文学としての博物誌・百科事典に注目し、古代から近世に至るヨーロッパという時間軸に沿った記述の発展や、中世アラブ・ペルシアの類例との関連という同時代の地域的な記述の影響関係にも目を向けた。その結果、博物学という科学的側面も併せ持つ分野において、中世ヨーロッパ世界が情報伝達に重要な役割を果たしたことを、実例をもって示し、近世以前の「総合知」の在り方を掲示することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、博物学的な知識の伝承という問題を、具体的な記述レベルで比較し、汎ヨーロッパ的な古代からの知識の伝承という広い視野に立ち、同時に西洋と東洋の影響関係にも目を配り、ヨーロッパ中世を軸にしつつ、その知識伝播と影響関係を、バランス良くカバーしている点に意義がある。それにより、当時の知識のあり方を総合的に浮かびあがらせ、一般的には未だに「暗黒時代」のイメージがついてまわる中世ヨーロッパ世界が、独自の広がりや先進性を持っていたことを示すものとなりうる。
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