研究課題/領域番号 |
17K02567
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
|
研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
中西 佳世子 京都産業大学, 文化学部, 教授 (10524514)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | アメリカン・ルネサンス / ナサニエル・ホーソーン / 日本遠征 / マシュー・C・ペリー / 文学的想像力 / ミンストレルショー / 海軍言説 / アメリカ植民協会 / アフリカ艦隊 / ホレイショ・ブリッジ / アメリカ海軍 / 海洋国家 / ペリー / ミンストレル / 日本開国 / 日本遠征記 / アフリカ巡航日誌 / 海軍艦上劇 / 玉蟲左太夫 / 大槻盤渓 / ホーソーン / アンテベラム |
研究成果の概要 |
本研究では19世紀の海洋国家としてのアメリカの側面に注目し、ナサニエル・ホーソーン作品とマシュー・C・ペリーの艦隊記録を中心に、海軍言説と文学との結びつきを考察した。複数の研究者による論集『海洋国家と文学的想像力―海軍言説とアンテベラムの作家たち』では個別の作家に注目するだけでは見えてこない19世紀の海軍ならびに海軍言説と文学との多角的な関係性が可視化された。またアメリカ海軍の艦上劇で行われたミンストレルショーの文化的意義という問題の重要性が浮上した。アメリカ特有の人種差別的なショーが日米和親条約締結後に日本人に披露されたことの文化的意義を明らかにすることが新たに獲得した科研費研究課題となる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本科研費では日米交流に影響を与えた19世紀の言説を読みとく視点として、海洋国家として発展するアメリカの海軍と作家達との関係性に注目した。日本が開国時に接したのはアメリカ海軍であり、海軍特有の言説によって演出されたアメリカであったと言える。本研究は日本開国時に披露された人種差別的なアメリカン・エンターテインメントの文化的意義の考察という研究に繋がった。日米交流の原点における文化的接点を考察する本研究は19世紀のアメリカ文化・文学研究に留まらず現代に繋がる新たな視座を提供するものである。
|