研究課題/領域番号 |
17K02598
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
|
研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
榎本 恵子 大妻女子大学, 文学部, 准教授 (30782867)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 17世紀フランス / フランス演劇 / モリエール / 古典ラテン喜劇 / ルイ14世 / フランス喜劇 / 仏文学 / 17世紀演劇 / 18世紀演劇 |
研究成果の概要 |
まず17世紀フランス喜劇作家モリエールが、彼の活躍した時代に古典ラテン喜劇作家の後継者としての評価を得ていたことを、ルイ14世との関係性から検証した。特にヴェルサイユ宮殿における祝祭を演出したことに焦点を当て、彼の作品が古来喜劇の定義を実践した社会を映す鏡であること、ルイ14世が絶対君主制を確立する過程において文化政策の面で大きな役割を担っていたことから証明した。 次に18世紀におけるモリエールの評価を検証するにあたり、文壇において影響が途絶えたとする定説があることが判明した。ところが実は短期間の不人気の時代があっただけで事実に反していたことを明らかにし、検証の余地があることを突き止めた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ルイ14世の治世に関わってきたモリエールの評価を、芸術的見地のみならず、史学、政治学的という複数の側面からアプローチを試みたことにより文学研究でありながら、厚みのある研究ができた。また、自明の理として存在する定説が必ずしも事実であるわけではないこと、研究者はそれを鵜のみにするのではなく、検証して事実を次世代に伝えることが専門家、研究者に課せられた使命であることを確信した。
|