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近代中国における「童話」の成立-日本児童文学との交渉を軸に

研究課題

研究課題/領域番号 17K02643
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 中国文学
研究機関大阪教育大学

研究代表者

成實 朋子  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40346226)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード日中比較 / 児童文学 / 近代 / 童話 / 清末民初 / 巌谷小波 / 小川未明 / 近代中国 / 日中比較児童文学 / 民国時期中国童話 / 明治期日本童話 / 巌谷小波「新伊蘇普物語」 / 『小孩月報』 / 清末『蒙学報』誌 / 近代童話 / 比較文学 / 中国文学
研究成果の概要

現在中国において「童話」という用語は子どものために書かれた創作的な物語を指す用語として用いられているが、この童話という用語は、20世紀初頭に日本語から借用されたものとされている。本研究においては、清末民初の頃の中国の子どものための雑誌を検証し、初期の中国児童文学における日本の影響について,「童話」と言う用語の受容と成立に注目しながら検証し、明治期においては巌谷小波のお伽噺が、大正期においては小川未明の童話が初期の中国児童文学において与えた影響が非常に大きいことを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究を通じてまず明らかになったことは、日中両国における児童文学の最初の接触が、清末民初であるということである。中でも『蒙学報』に紹介された巌谷小波のお伽噺について発見したことは、日本と中国の児童文学史を鑑みる上で、非常に大きな意義があったと言える。この件は日中両国においてこれまで指摘されたことが無く、児童文学史の見直しにつながるものであると言える。また、民国期の童話に関しては、小川未明の童話を中心に、「童話」という文芸が、同時代の日本・中国・韓国において広く発展していたということを考察することができた。このことは、東アジア児童文学史を考える基盤となった。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 民国時期日本童話和朝鮮童話在中国的訳介2018

    • 著者名/発表者名
      成實朋子
    • 学会等名
      第十四回アジア児童文学大会(長沙)
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 清末『蒙学報』誌における日本児童文学の翻訳―巌谷小波「新伊蘇普物語」を中心に2018

    • 著者名/発表者名
      成實朋子
    • 学会等名
      日本児童文学学会第57 回研究大会(文教大学・越谷キャンパス)
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 民国時期中国における日本童話と朝鮮童話の翻訳紹介について2018

    • 著者名/発表者名
      成實朋子
    • 学会等名
      第14回アジア児童文学大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [図書] 童年書写的想像与未来(本人執筆分 1ページ~6ページ)2018

    • 著者名/発表者名
      成實朋子
    • 総ページ数
      263
    • 出版者
      湖南少年児童出版社
    • ISBN
      9787556239641
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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