研究課題/領域番号 |
17K02651
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国文学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小川 利康 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (70233418)
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研究分担者 |
長堀 祐造 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (40208046)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 魯迅 / 周作人 / 新青年 / 陳独秀 / 『新青年』 / 胡適 / 銭玄同 / 文学革命 |
研究成果の概要 |
本研究は、周氏兄弟と雑誌『新青年』グループとの関係を新資料で検証し、五四時期に文学的出発を遂げた周氏兄弟の原点解明を目指した。2017年度は、長堀祐造を中心に『陳独秀文集』(東洋文庫3巻)の翻訳を完遂し、10月には「東亜中文文学国際学術会議」で陳独秀セッションを開催。2018年度は早稲田大学で内外の研究者26名の参加を得て、世界初「第1回周作人国際学術シンポジウム」を開催した。2019年2月に『叛徒と隠士 周作人の1920年代』(小川利康著、平凡社)を刊行した。2019年度は3年間の研究の総括として、『周作人国際学術シンポジウム特集号』(『文化論集』第55号早大商学同攻会)を刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中国の五・四運動は、日本の中国に対する政治的、経済的侵略に対する反発から勃発したものだが、同時に新たな文化を生み出す原動力ともなった。その中心を担った魯迅と周作人は日本文学から受けた薫陶のもとで中国近現代文学も父となった。同じく日本で学んだ陳独秀はいち早く『青年雑誌』(のち『新青年」)を創刊し、中国に近代思想をもたらし、北京大学文科長として学界から旧弊を一掃した。本研究は新発見の資料によって彼らが五・四時期に果たした役割に新たな光を当てるものである。
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