研究課題/領域番号 |
17K02700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
青柳 宏 南山大学, 人文学部, 教授 (60212388)
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研究分担者 |
中嶌 崇 富山県立大学, 工学部, 准教授 (80288456)
高橋 英也 岩手県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (90312636)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 形態統語論 / 分散形態論 / 階層的動詞句仮説 / 使役と受身 / 自他交替 / 韓国語 / 東北方言 / 文法化 / 使役 / 受動 / 歴史変化 / 繋属述語 / 形態・統語論 / 階層的動詞句 / 可能 / エ入り / 形容詞派生動詞 / 多重接辞 / 可能動詞 / 語根 / 機能範疇 / 動詞句 |
研究成果の概要 |
本課題研究の目的は、研究代表者および2名の研究分担者が以前から主張してきた外項を導入しうる複数の機能範疇主要部が階層をなすという階層的動詞句仮説の妥当性を日本語を中心とするさまざまな言語事実から示すことにある。現代日本語共通語の受身と使役、自他交替のみならず、韓国語の受身と使役との比較、東北方言のラサルを始めとする自発・可能・受動形態素のバリエーション、および古語の受動形態素ル・ラルからラレへの史的変化の事実はすべて上記仮説を裏づけるものであることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の統語理論では、外項を導入するのはv*(Chomsky 1998)もしくはVoice (Kratzer 1996)という単一の機能範疇であるという考え方が主流である。本課題研究は、現代日本語共通語のみならず、使役・受動に関する日韓比較研究、東北方言に広くみられるラサルを始めとする多様な自発・可能・受動形式の研究、ル・ラルからラレへの史的変化あるいは文法化の研究という、言語横断的、方言横断的、通時的観点から総合的に外項を導入しうる複数の機能範疇主要部が階層をなすという仮説の妥当性を示したという点で創造性がある。
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